★ユースホステル 北海道
ユースホステルと北海道の旅
■ Youthhostel ★ Hokkaidou
北海道のユースホステルの人気のピークは1970年代前半だったと言われています。
この時代には自分の車を持っている学生は少なく、 若者達は列車を乗り継いで旅行を楽しんでいました。
その頃生まれた言葉に「カニ族」なんていうのもありましたね。 リュックを背負って狭い列車の通路を横歩きに移動する若い旅行者達を指した言葉でした。
そんな当時の若者達の間でも北海道旅行の人気は高かったのです。
若い旅行者達は当然、旅費に余裕などなかったわけで、 北海道の旅はリーズナブルな価格で宿泊できるユースホステルを起点に、というケースが多かったわけです。
また、ユース独特のシステム、「ミーティング」というのも当時の若者達にとって旅の楽しみの一つでした。
「ミーティング」とはユースホステルでの夕食後に行なわれる滞在者同士の交流会のことです。
意見交換会だったり、ギターにあわせて皆で歌ったりと内容はいろいろですが、 ユースホステルでは新しい仲間達との集いを過ごすことができたのです。
当時の北海道のペンションでは、 いつもいろんな青春のドラマが繰り広げられていたというわけです。
そんな若者文化の一つとして挙げられるほどの盛り上がりを見せたユースホステルでしたが、
70年代も後半になり日本全体に経済的余裕が出始めてきた頃、
若者達の楽しみにもリッチ感やおしゃれな感覚が求められるようになり、
ユースホステルに替わって、 ペンションや洒落たホテルなどが利用されるようになっていったのです。。
現在ではユースホステルという言葉自体を知らないという若者も多いのではと思われます。
しかし、
そんな時代が続いている間も各ユースホステルではいろんなアイディアを出しながら、 工夫を重ね運営を続けてきたのです。
そして、
近頃また北海道を旅する旅行者達の間で、ユースホステルを見直そうという動きが出てきています。
ありのままの自分の再発見、人と人との触れ合いや自然の大地を体験したいといった、
いわゆるバブル期の「旅行」では無い、「旅に出る」という感覚にユースホステルの利用は巧くマッチしているようですね。
大人になった当時の若者達もまたユースを利用した旅に出たりと、 北海道のユースホステル、 実は今、静かなるブームとも言えるようです。
★ユースホステルとは
1900年台初頭のドイツでは少年達の旅を支援するために安価な宿を提供しようという運動が広がっていました。
そうした動きから誕生したのがユースホステルなのです。
このユースホステルのシステムはその後世界各国で取り入れられるようになり、 日本では1951年に日本ユースホステル協会が誕生しました。
日本のユースホステルは、既存の宿泊設備のある建物の一部をユースホステルとして利用できるようにするといったところから始まりました。
日本青会館、浴恩館、清渓寮、YMCA東山荘などが発足当初に契約されたユースホステルです。
また、
日本でユースホステル用に建てられた最初の専用ユースは、 1955年にオープンした北海道の支笏湖ユースホステルです。
★ユースホステルの魅力
なんといってもユースホステルの魅力は、低料金で宿泊ができるという点にありますね。
もともとの目的がリーズナブルな価格で宿泊できる場所を提供することで、旅行者に見聞を深めてもらおうというものですから、
そのメリットを利用しない手はありませんね。
また、全国さまざまな場所から来る旅行者同士の交流ができるというのも大きな魅力です。
観光ホテルやビジネスホテルなどを利用した場合だと、宿泊者同士が意見交換の場を持つという機会はほとんどないでしょう。
こういった人と人との出会いっていうのが単なる旅行ではなく、 自分を成長させる旅に繋がっていくのかなと思いますね。
★ユースホステル利用法
ユースホステルは、いわゆる観光ホテルなどとは違いますので、
宿泊する部屋は原則、男女別の相部屋で、食事の配膳や片付けなどはセルフサービスとなります。
宿泊者同士がマナーを守る、きちんとコミュニケーションをとるといった必要があります。
料金は素泊まりだと3,000円前後、2食付きで4,500円前後が目安ですね。
ユースの利用は原則として会員制です。
会員登録が済めば全国のユースが利用できるようになります。
登録費用は
少年パス (満4才から中学生まで)、青年パス (中学校終了年齢から満19歳未満)で1,500円、継続登録会費は1,000円です。
満19歳以上の成人パスは2,500円 、継続登録会費は2,000円になります。
会員でなくても宿泊料プラス1泊あたり1,000円で利用することも可能ですが、年間に3泊以上利用するのであれば、会員になったほうが良いですね。
また、団体パスや家族パスなんていうのもあります。
★北海道のユースホステル一覧
所在地 | 施設名称 | 問い合わせ等 |
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★道北地区 |
稚内市 | 稚内モシリパYH | 0162-24-0180 |
稚内市 | 稚内YH | 0162-23-7162・7179 |
利尻郡富士町 | 利尻グリーンヒルYH | 0163-82-2507・2383 |
礼文町 | 桃岩荘YH | 0163-86-1421 |
羽幌町 | 羽幌遊歩YH | 0164-62-2146 |
名寄市 | なよろサンピラーYH | 01654-2-2921 |
★道東地区 |
弟子屈町 | 摩周湖YH | 0154-82-3098 |
弟子屈町 | 屈斜路原野YGH | 0154-84-2609 |
足寄町 | 野中温泉YH | 0156-29-7454・7212 |
標茶町 | 釧路湿原とうろYH | 0154-87-2510 |
釧路市 | 星のまきばYH | 0154-23-0852 |
厚岸町 | 厚岸愛冠YH | 0153-52-2054 |
清里町 | 清里イーハトーヴYH | 0152-25-3995 |
斜里町 | 知床岩尾別YH | 0152-24-2311 |
小清水町 | オホーツク小清水YH | 0152-64-2011 |
網走市 | 網走原生花園YH | 0152-46-2630 |
網走市 | 網走流氷の丘YH | 0152-43-8558 |
佐呂間町 | サロマ湖畔YH | 0158-76-2515 |
美幌町 | 美幌YH | 0152-73-2560 |
上士幌町 | 東大雪ぬかびらYH | 0156-44-2004 |
新得町 | サホロYH | 0156-64-6550 |
音更町 | トイピルカ北帯広YH | 0155-30-4165 |
池田町 | 池田北のコタンYH | 0155-72-3666 |
帯広市 | 帯広八千代YH | 0155-60-2353 |
★道央地区 |
札幌市 | 札幌ハウスYH | 011-726-4235・4236 |
札幌市 | 札幌国際YH | 011-825-3120 |
小樽市 | 小樽ヴィラマウンテングYH | 0134-33-6944・7080 |
積丹町 | 積丹YH | 0135-46-5051 |
千歳市 | 支笏湖YH | 0123-25-2311 |
日高町 | 豊郷夢民村YH | 01456-2-6388 |
夕張市 | 夕張フォレストYH | 0123-57-2535 |
新冠町 | ファンホース新冠YH | 0146-47-2317 |
積丹町 | リフォレ積丹YH | 0135-44-3277 |
上川町 | 層雲峡YH | 0165-85-3418 |
東川町 | 大雪山白樺荘YH | 0166-97-2246 |
深川市 | イルムの丘YH | 0164-25-1000 |
美瑛町 | 美瑛ポテトの丘YH | 0166-92-3255 |
美瑛町 | 美馬牛リバティYH | 0166-95-2141 |
中富良野町 | ふらのYH | 0167-44-4441 |
富良野市 | ろくごうふらりんYH | 0167-29-2172 |
★道南地区 |
函館市 | 函館ユースゲストハウス | 0138-26-7892 |
島牧町 | 島牧YH | 0136-74-5264 |
ニセコ町 | ニセコ高原YH | 0136-44-1171 |
ニセコ町 | ニセコアンヌプリYH | 0136-58-2084 |
真狩村 | まっかりYH | 0136-45-2432 |
壮瞥町 | 昭和新山YH | 0142-75-2283 |
伊達市 | 北湯沢YH | 0142-68-6552 |
室蘭市 | 室蘭YH | 0143-44-3357 |
七飯町 | 大沼公園YH | 0138-67-4126 |
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